中国の2018年におけるEC市場の規模はすでに160兆円を超えており、その規模は拡大している。中国メディアの捜狐はこのほど、「中国ではネット通販がリアル店舗を圧倒しているのに、日本ではリアル店舗が今も優位に立っているのはなぜか」と問いかける記事を掲載した。

 19年11月11日は中国で「独身の日」として大々的なセールが行われるのが恒例だ。中国のEC大手であるアリババグループは「独身の日」だけで約4兆1000億円を売り上げ、利用者は前年を1億人も上回る5億人に達したことは大きな話題となった。

 記事は、中国ではEC業者が急激に成長しており、リアル店舗は「全く太刀打ちできないほどに追い込まれている」と指摘。ネット通販が扱う商品の種類は圧倒的に多く、実際の店舗は品揃えの点で到底及ばないと強調したほか、ネット通販ならば24時間いつでも買い物ができ、決済や配送もスムーズであることが忙しい生活を送る中国人消費者を取り込んでいると指摘した。

 一方、日本ではリアル店舗がネット通販に淘汰されることなく、今なお競争力を持っている理由について「ネット通販は日本人消費者のニーズを完全に満たすことができていないため」と主張。具体的には、ネットが普及する前にリアル店舗が激しい顧客競争を重ね、大型店舗は総合性、小売店舗は専門性を武器に多様化した日本人消費者のニーズに応えているためだと説明した。

 また、「リアル店舗が提供するきめ細かいサービスが消費者を満足させている」としたほか、「日本人は街でショッピングすること自体を楽しんでいるので、ネット通販の利便性だけでは太刀打ちできない」と、中国とは異なる市場の状況を指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)