日本は近年、高速鉄道輸出に意欲を見せる中国と海外で受注合戦を繰り広げてきた。日本は2015年にインドで受注を獲得しているが、今このプロジェクトが難航しているという。中国メディアの今日頭条は2日、インドの高速鉄道計画が進んでいないことを指摘し、タイが中国を選んだのは賢い選択だったと主張する記事を掲載した。

 日本が受注したのは、ムンバイーアフマダーバード間の高速鉄道建設計画だ。記事は、「中国高速鉄道は日本よりも建設コストが圧倒的に安いにもかかわらず」日本を選択したのはインドの失敗だったと主張。インドは、日本が提示した1900億円を超低金利で返済は50年という破格の条件に目がくらんだのだろうとしている。年利はわずか0.1%という条件を日本は提示していた。

 しかし、これが失敗だったというのは、「起工式からすでに2年もたっているのに全行程の15から20%しか終わっていないから」だという。インドでの建設計画には問題が山積しており、用地取得も難航していて工事がなかなか進んでいないが、記事は「これは中国を選ばなかったから」だと主張している。

 これに対して、タイは「日本、ドイツ、フランスなど高速鉄道技術を持つ国を蹴って中国を選んだ」と主張し、タイは「賢い選択をした」と称賛。このおかげでタイは中国との関係が良好になり、中国は日本に次いでタイへの投資が多い国となり、旅行業や果物の輸出などで両国にとってプラスとなっているとしている。現在、中国とタイを結ぶ高速鉄道が建設中で、中国の「一帯一路」の一部となる予定だ。

 タイにとって中国を選んだことが「賢い」選択だったかどうかの判断はまだ早計と言えるが、中国にとっては「一帯一路」への大きな足掛かりになることは間違いないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)