中国メディア・東方網は2日、中国サッカーの名門クラブ・広州恒大が運営するサッカースクールの設備の充実ぶりについて、日本人のサッカー指導者が驚きを示したとする記事を掲載した。

 記事は、現在中国の2部リーグにあたる甲級リーグに所属する梅州客家のユース育成チーフディレクターを務める川合学氏が取材を受けた際に、中国サッカー界のユース育成について自身の考えを示したと紹介。まず、中国の子どもたちは日本の子どもたちに比べてよく話を聞くと語ったことを伝えた。

 そして、川合氏が初めてクラブの子どもたちを連れて広州恒大サッカースクールに試合をしに行った際、スクールに50面のサッカーコートがあるのを見つけ「めまいがしそうになった」というエピソードを明かすとともに、中国のユーススクールは日本に比べてより多額の資金を投じ、良い条件の設備を整えており、次世代選手の育成にお金と労力を惜しんでいないという印象を抱いたと紹介している。

 海外のスター選手を次々と獲得することで実力を高めた印象が強い広州恒大だが、記事はそのサッカースクールが2010年より発展を続け、若手の選手を積極的にクラブに送り出してきたとし、一部のユース育成機関やサッカースクールが「子どもだまし」のような設備しか持たない中で、広州恒大は確かにユース育成に投資してきたのだと解説した。

 そのうえで、国内に優秀なユース育成機関がありながら中国全体の若手選手のボトムアップにつながっていない原因について、コーチの質が低い点も大きな問題の1つだと指摘。「われわれは外部からの批評を謙虚に受け止めると同時に、真剣に物事に取り組むサッカースクールが成果を出すまで待つ必要がある。日本がサッカーをここまで発展させるのに30年かかったのだから、中国サッカーもその時間が必要だ」とし、一歩一歩着実に土壌づくりを進めていく必要があるとの認識を示した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)