日本には社歴100年以上の老舗企業が全国に約3万3000社以上存在するが、日本以上の歴史を有する中国には老舗企業が非常に少ない。中国メディアの今日頭条はこのほど、中国には老舗企業が少ない理由について分析する記事を掲載した。

 記事はまず、日本には老舗企業が多く、578年創業の金剛組のような1000年以上続く企業もあると紹介。一方の中国では、「富は3代続かない」とよく言われ、実際に代々続く老舗企業は非常に少ないが、記事は3つの理由があると分析している。

 その1つ目は、古代中国が「強いものに頼る」社会だったこと。子どもは親に、農民は官僚に、官僚は皇帝にと、貧しいものは豊かなものに頼る習慣がついていたとしている。これは、中国の四大名著である紅楼夢にも水滸伝にも見られる習慣だそうだ。しかし、頼っていた相手も後に滅んでしまうため、このような社会環境が老舗企業を残させないのだと論じた。

 2つ目は「財産を湯水のように使う」こと。「富は長く続かない」と悟った中国人は、財産が手に入るとぜいたくをして見せびらかすのが習慣になったのだという。そのため、中国ではわずかながら老舗企業もあるにはあるが「看板だけ同じで所有者は変わっているケースが多い」そうだ。

 3つ目は「個人の財産を守るという概念がない」こと。これでは「富が3代」続くのは難しいはずだ。記事の中国人筆者は結論として、中国に日本のような老舗企業が少なく、富が3代続かないのは、創業者の子や孫に問題がある「人災」と言うよりも、社会の「環境」が作り出す必然と言えると結んでいる。

 こうしてみると、日本にはこれだけ多くの老舗企業が存在しているというのは驚くべきことなのかもしれない。日本も後継者不足などの問題もあるが、これからも歴史ある老舗企業には存続し続けてもらいたいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)