ビザ取得の手続きが緩和されたこともあり、今年も多くの中国人観光客が日本を訪れた。近年、日本を訪れる中国人観光客の目的が「コト消費」に変化しつつあると言われており、それぞれに思い思いの楽しみ方をしているようだ。中国メディアの今日頭条は27日、「日本一の温泉を堪能し、特別な体験ができた」と語る中国人観光客の手記を伝える記事を掲載した。

 この中国人は今回の観光の目的を「日本の温泉」だけに絞っていたようだ。事前に日本の有名な温泉地を入念にリサーチし、温泉に浸かりながら雪景色を楽しめることが決め手となって北海道登別の温泉旅館を訪れたという。この中国人は中々の温泉好きのようで、温泉のロケーションだけでなく泉質にもこだわり、これまで日本一にも選ばれたことのある登別温泉を選んだようだ。

 中国で温泉と言えば、一般的に水着を着用するなど家族で楽しめる施設としての要素が強く、日本の温泉街や温泉旅館と比較するとその性質は大きく異なる。また入浴の習慣も異なるゆえに、裸で入浴する日本式の温泉に抵抗を感じる中国人が多数を占めるが、この中国人は珍しいタイプと言えるかもしれない。

 記事の中国人筆者は登別に着くとまず名所の地獄谷を訪れ、硫黄の臭いを感じ、源泉の熱水や水蒸気を感じながら散策を終え、それから宿でじっくりとその湯を味わったという。こうして待望の雪景色を見ながら旅の疲れを癒し、温泉を堪能していると思わず長湯となり、「のぼせてしまった」という。

 他にも、温泉街を散策している時に間欠泉の音やリズムに驚いたりと、今回の旅では温泉を五感で堪能する特別な体験ができた事に十分満足したことを綴った。こうした手記を見ると個人旅行の中国人観光客は以前とは変化し、日本でそれぞれの楽しみ方を見出だしている様子が伺える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)