財布や携帯電話など、落とし物をしてしまったが、後に警察を通じて手元に戻ってきたという経験をした人は少なくないだろう。東京都内では2018年の1年間で、落とし物として交番や警察署などに届けられた現金は計約38億4000万円に上ったが、同じ1年間に約28億2000万円が持ち主に返還されている。中国メディアの今日頭条は29日、「日本で落とし物をしても95%が戻ってくる」と題する記事を掲載した。

 記事の中国人筆者は、日本に来たばかりの時に学生証を失くしてしまったという。しかもその時は学校が始まる前日で、慌てて新しいカードを再発行してもらおうとしたそうだ。しかし担当の先生の「1日待ってみては」というアドバイスを受け、悶々としながら待っていると、当日のうちに警察に届いているという連絡が入ったという。

 結局、スーパーで拾ってくれた人が警察に届けてくれたことが判明したそうだが、筆者は「不思議で、そして最も幸せな体験の1つをした」と伝えている。物を失くして警察に届けられているということ自体が中国人からすれば不思議な体験で、同時に「絶対に手元に戻らない」と思っていたものが手元に帰ってきた幸せを感じたようだ。

 筆者は、中国人の思考回路では「身分証を失くしたら探さずにそのまま再発行する」のが常識のため、スーパーで失くして誰かが警察に届けてくれるという考えは全くなかったと振り返っている。そして、日本では落とし物をしたら、それが現金であっても傘やバッグ、はたまたビール瓶やトイレットペーパーでさえ届けられると紹介。現金といっても、わずかな額でも警察がまともに取り合ってくれることを不思議そうに伝えた。中国では、窃盗被害であっても少額だと警察がまともに取り合ってくれず、落とし物であればなおのことだ。そのため、筆者は日本の警察の対応に非常に驚いたのだろう。

 拾った人が、当然のように届けてくれて、交番に行けばかなりの確率で戻ってくる日本は、外国人にとっても、もちろん日本で生活している日本人にとっても安心できる国であると言えるだろう。中国が日本のような国になるにはまだまだ時間がかかりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)