中国でも近年、少子高齢化が問題となりつつある。高齢者の介護施設は各地に存在するが、高齢者施設で受けられるサービスの質は低く、施設に入所したいと希望する高齢者は多くないという。

 中国メディアの今日頭条は25日、日本の高齢者施設を紹介する記事を掲載し、「日本の高齢者が自ら望んで施設に入所したがる理由が理解できた」と伝えつつ、学ぶに値すると論じた。

 記事はまず、日本では多くの人が高齢になると自ら老人ホームに入所し、そこで余生を過ごすようになると紹介。これは多くの中国人に疑問を抱かせることだと伝え、なぜなら中国では高齢者を施設に預ける行為は「親不孝」であると考えられていると指摘し、高齢者自身も自ら進んで施設に入所したいと考える人はほとんどいないと指摘した。

 続けて、日本も以前は高齢になった親を施設に預けることは多くの人に受けいれられることではなかったと紹介しつつ、現在では「自ら進んで施設に入所するのはなぜだろうか」と疑問を提起した。

 その理由について記事は、日本の高齢者施設の設計や施工は万全であり、施設全体で高齢者が安全に生活できるように配慮されているためだと紹介。また、施設内で楽しめるイベントが企画されたり、イベントルームで映画鑑賞をしたりなど、家族に負担をかけずに余生を満喫できることが、「日本の高齢者が自ら望んで施設に入所したがる理由なのではないか」と伝えた。

 結論として記事は、中国の高齢者は進んで施設に入所したがらないが、それは施設の設備やサービスが至らないだけでなく、「高齢になった親の面倒は子供が見るものだ」という中国の伝統的な考え方が関係していると主張。だが、今後は高齢化が社会問題となっていくと言われているゆえ、「日本の事例は中国にとって学ぶに値する」と強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)