中国はもうすぐ「春運」と呼ばれる、旧正月前後の大規模な帰省・Uターンラッシュの時期を迎える。2020年における春運では延べ30億もの人が移動すると見込まれており、このうち鉄道を利用する旅客は延べ4億4000万人になる見込みだ。

 春運で鉄道を利用する人だけでも日本の総人口の約3.5倍に達するというのは驚異的と言えるが、中国メディアの今日頭条は25日、中国高速鉄道はたった10年で全くのゼロから世界一へと華麗に変身したと題する記事を掲載した。

 記事は、1949年に中国が建国されて以来、中国の鉄道は経済成長におけるボトルネックとなっていたと紹介。鉄道の輸送能力不足に加えて、シートは硬くて背もたれを倒すことができず、車両連結部分にはタバコの吸い殻が散乱し、車内にはインスタントラーメンの匂いが充満していたと説明し、「中国の鉄道は長年にわたって立ち遅れていた」と強調した。

 また春運のピーク時には、車内は立席の旅客で混み合いトイレに行くのも困難という状況だったと指摘する一方、こうした状況は高速鉄道の開業によって一変したと指摘。2008年8月1日に北京・天津を結ぶ全長113.54kmの京津都市間鉄道が中国初の高速鉄道として誕生し、中国高速鉄道は「建設の新紀元」を迎えることになったのだと指摘した。

 また、高速鉄道は日本を起源としてヨーロッパで発展し、現在では中国が3万5000kmという世界一の営業距離を実現したと説明。海外における高速鉄道建設プロジェクトも手掛けるようになり、中国高速鉄道は「見習いのような立場から業界のリーダーへと変化を遂げた」と論じた。

 記事は高速鉄道の起源が日本にあるという点に触れているが、日本が世界初として開業させた高速鉄道の技術が中国の発展に非常に大きな貢献を果たしているのは否定できない事実だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)