中国はこのほど、狂牛病と口蹄疫を理由に2001年から禁止していた日本産の牛肉の輸入を解禁すると発表した。これにより和牛が中国の食卓に戻ってくることになるが、中国メディアの捜狐は27日、「日本産牛肉は中国人の胃袋を満たすことができるか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、近年の経済発展によって中国人の食に対する要求水準は年々高くなっていると強調し、中国人消費者のニーズは「肉を食べたい」から「良い肉を食べたい」へと変化していると紹介した。

 さらに中国では和牛の美味しさが広く知られており、一部のレストランなどでは輸入が禁止されていて、流通していないはずの「和牛」がなぜか提供されていたと紹介する一方、これまで中国国内で「和牛」として販売されてきた牛肉の多くは、「オーストラリア産か中国産の質の良い牛肉であった」と、驚きの事実を紹介した。

 一方で、中国国内での牛肉の消費は近年増加を続けていて、2016年から18年までの間に消費量が約100万トンも増加していると紹介。同時に中国の牛肉輸入量も増えていて、2019年は11月までに147万トンもの牛肉が輸入され、同時に中国の牛肉輸出量は減少していて、中国で生産される牛肉はほぼ中国国内で消費されてしまうほど、牛肉の消費量が伸びているのだと伝えた。

 また記事は、日本では肥育農家の数が減少を続けていて、生産量の伸びも停滞していることを紹介。日本産牛肉の輸入が解禁されたことで、日本が中国に輸出する日本産牛肉は中国国民の胃袋を満たせるほどの量ではないにしても、日本側にとっては生産量の伸びにつながる可能性があることを指摘した。

 これまで中国国内で販売されてきた「和牛」のほとんどが偽物であったことは驚きだが、日本産牛肉の輸入解禁により、中国人の食卓に本物の和牛が戻ってくることになりそうだ。中国の和牛ファンにとって朗報であると共に、日本の業界にとっても良いニュースであると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)