中国メディア・東方網は28日、日本社会に存在する「帰宅恐怖症」について紹介するとともに、中国社会においても同様の問題が発生する可能性があるとする記事を掲載した。

 記事は、現代社会には「症」と名の付く様々な現象が存在するが、結婚した日本人男性の多くは「帰宅恐怖症」に罹っているとした。

 そして、妻とのコミュニケーションが不足することにより、仕事で疲れて帰宅したにもかかわらず妻から「誰々のダンナはこんな事してくれるらしい。あなたも見習ってほしい」、「ちょっとは家事を手伝ってよ」と不平不満をこぼされ、場合によっては「一触即発」の状態になるケースが少なくないと紹介した。

 また、子どもができると妻の関心事は主に夫から子どもへと移り、仕事によって在宅時間が短くなることで妻や子どもとの関係も希薄化していき、家庭において一層孤立感を覚えるようになるのだと説明。「家の中でいてもいなくてもいい存在になる、あるいは家に帰れば文句やケンカが待っている、といったことが帰宅恐怖症の人を生む最も大きな理由なのだ」と論じている。

 記事はそのうえで、現在中国で「996」(午前9時から午後9時まで、週6日労働する)という勤務形態が蔓延している状況に言及。「若い人が理想のため、家庭のために仕事に奮闘することは悪いことではない。しかし、すべては合理的な範囲内に収めるべきだ。ある1つの事柄が生活の大部分の時間を占めているなら、それは実は危険信号なのである」とした。

 そして、適切な休憩、仕事と生活のバランスをうまくとること、そして家族と良いコミュニケーションを取ることが人生においては必要であり、これらがうまくいかなければ「中国も日本と同じ轍を踏むことになるだけだ」とし、「帰宅恐怖症」につながりかねない働き方は避けるべきとの見解を示した。

 本来一番の憩いの場所であるはずのわが家が、最も居心地の悪い場所になってしまうのは決して幸せなことではない。仕事に精を出すと同時に、家庭も顧みられるような社会環境や労働環境づくりが、日本でも中国でも求められているようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)