中国メディア・東方網は24日、日本の半導体業界の第一人者が中国の半導体企業の幹部として加入し、日本の業界を震撼させたと報じた。

 記事は、中国の半導体メーカー大手・紫光集団が先日、日本の半導体業界の第一人者である坂本幸雄氏を副総裁兼日本業務トップとして招き入れたと紹介。72歳の坂本氏はNECと日立の半導体部門の合弁会社である日本の半導体メーカー・エルピーダメモリの社長を務めたことで知られているとした。

 そして、日本の半導体業界の重鎮である坂本氏を紫光が招き入れた背景には、その豊富な業務経験を生かしての業務拡大を狙うとともに、日本やその他の国の人脈を利用する目的があるとの見方を示した。

 そして、紫光の董事長兼CEOである趙衛国氏が「坂本氏の招へいに成功したことは、われわれの現地での発展を証明するもの。そして、同氏のノウハウが世界拡張戦略のなかでわれわれのイノベーション能力を高める効果を持っていることは間違いない」と説明したことを伝えている。

 紫光集団は、清華大学が運営する半導体企業グループで、1988年創業。記事は同集団に土江、かつてナスダックに上場していた中国の半導体メーカー・展訊通信(スプレッドトラム)を2013年に買収して以降、急速に成長したと紹介した。

 先日日本市場への本格的な進出を発表した中国メーカーの小米科技(シャオミ)が日本向けに発売する炊飯器は、かつて三洋電機の炊飯器部門にいた内藤毅氏が開発に携わっている。日本人のエキスパートが潜在力の大きい中国企業に渡り、もう一花咲かせようと事業に取り組む事象は、今後さらに増えてくるかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)