経済成長を背景とした食の欧米化を受け、中国でも生活習慣病が増加し、がん患者も増加している。しかし、中国ではまだがんを早期発見できる環境が整備されているとは言いがたく、また信頼の置ける医療施設を探すのが難しいという状況もある。

 こうした状況のなか、一部の中国人たちの間では日本のがん検診に対する注目が高まっている。中国メディアの今日頭条は20日、日本で胃カメラ検査を体験した中国人の感想を紹介する記事を掲載した。

 この中国人がわざわざ日本まで来てがん検診を受けようと思ったのは、会社の上司が40代の若さながらがんで亡くなったことを受け、他人事とは思えなくなったためだという。これまで会社が手配して行われてきた検診では全く異常は見つかっていなかったというが、「上司が体の不調を感じた時には、がんがかなり進行していた」ため、中国国内で行われている検診の精度にも不安を抱いたようだ。

 この中国人は日本で検診を受けるにあたって「日本への出張中の空き日」を利用したという。もちろん中国でも胃カメラ検査など同様の検診を受けることは可能だが、仕事の合間を縫って検診のために病院に行くのはなかなか難しいそうだ。なぜなら中国では検診であっても最低3回は病院に足を運ぶ必要があるためで、日本での検診は基本的には病院に1度行けば済むというメリットがあると主張している。

 記事の中国人筆者は実際に日本で胃カメラ検査を受けた感想として「医療施設で提供されるサービスの質の高さ」が際立っていたと指摘した。検査にあたって医師から丁寧な説明がなされ、スケジュールに沿って円滑に検査が進んだことにいたく感動したそうだ。また病院内は高級サロンのような雰囲気だったこと、医師や看護師の丁寧な対応にも「中国のの医師とは全く異なっていた」と驚きを示した。

 日本はがんの早期発見率が高い国であり、検査の精度の高さも中国人にとっては大きな魅力の1つであると同時に、医師や看護師の態度や医療サービスの質全体も大きな魅力になっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)