中国では企業の知的財産権を侵害しているコピー商品が大量に流通している。米中貿易摩擦で知的財産権の取り扱いが大きな焦点の1つとなったことからも、中国による侵害の深刻さが見て取れる。中国メディアの今日頭条はこのほど、「模倣品の製造はかつての日本でも見られたことではないか」と反発する記事を掲載した。

 中国では世界的に知名度を持つ高級ブランドの商品を模倣した海賊品が大量に流通しているが、明らかな知的財産権侵害の事例は他にも数多く存在する。記事はその一例として、日本の宇治抹茶も中国によるコピー商品の被害にあっていると指摘した。

 宇治抹茶は品質の高さから世界的に知名度があるが、「中国で製造された模倣品が横行し、欧米にも販売されている」ことを紹介し、日本の老舗茶店のパッケージまでパクった模倣品が中国全土で販売されていることを伝えた。

 記事は、他国の企業の知的財産権を侵害しているニュースは中国人のメンツを潰す恥ずかい行為であると主張する一方で、模倣やパクリという点で言えば「日本もかつて経済発展を遂げる過程で先進国の技術を模倣し、数々の類似商品を生産してきた」と主張。日本企業もカメラ、時計、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、温水便座、バイク、自動車など数多くの模倣品を作った過去があるではないかと主張し、模倣品を作るのは技術を速く成長させるうえで通らなければならない道なのだと主張した。

 さらに、粗悪な偽造品を製造・販売することは違法行為として厳しく取り締まるべきとしつつも、「現在の中国が模倣品を作る姿はかつての日本と同じものである」と独自の主張を展開させ、自国の現状を自己正当化した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)