日本の文化や習慣の多くは中国からもたらされたものであり、今でも似たような文化や習慣が多数存在している。たとえば飲食の面で言えば「箸」を使う文化は中国から伝わったものであり、またラーメンや餃子など、日本で広く親しまれ、定着した中華料理も数多い。

 もちろん、日本に入ってこなかった、あるいは日本で定着しなかった文化や習慣も多い。たとえば、中国でよく飲まれている酒である茅台酒などの「白酒」が日本ではあまり好んで飲まれていないのもその1つだろう。中国メディアの今日頭条は22日、日本人はなぜ白酒を飲まないのかと問いかける記事を掲載した。

 まず記事は、日本は遣唐使などを通じて中国から様々な文化や習慣を学んでいったと紹介し、そうした文化や習慣は日本の伝統文化の基礎となったと主張。また、現代においては日本国内でもウイスキーやビールといった「洋酒」の生産は行われており、洋酒は日本で広く親しまれているのに「なぜ中国の酒は日本で定着しなかったのだろうか」と疑問を提起した。

 その原因として、地理的背景が関係していると分析し、日本は面積の小さい島国であるため、白酒の原料となる高粱やトウモロコシなどよりも、主食となる米を多く生産することを選び、結果として米を原料にした清酒が広まったと強調。また、近代の日本は脱亜入欧を目指して西洋諸国に学んだことで、ウイスキーをはじめとする洋酒が日本で普及したと強調し、こうした要因によって白酒などの中国酒は日本で普及することはなかったのではないかと考察した。

 一方で記事は、日本の「焼酎」について「白酒と製造方法が似ている」と指摘し、焼酎の原材料は様々だが、白酒と同じ蒸留酒に該当することを根拠に「その製造方法は中国から伝わったものであり、日本には中国のような白酒はないが、その製造方法は受け継がれている」と分析した。

 近年の中国では日本の居酒屋を模した飲食店が増加している。日本で体験した居酒屋の雰囲気を中国でも味わいたいという人が増えていることが理由の1つと考えられるが、中国版居酒屋では日本の清酒や焼酎が飲まれていて、中国酒が日本で親しまれる以上に、日本の酒は中国で普及し始めていると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)