交通事情は国によってかなり違うが、東南アジアはバイク天国と言える。マレーシア、ベトナム、インドネシア、タイ、そして、近年ではフィリピンでもバイクの需要が拡大しているようだ。中国メディアの今日頭条は20日、東南アジアのバイク市場でいかに日本が強いかについて紹介する記事を掲載した。中国メーカーは日本に「こてんぱん」に負かされているという。

 東南アジアでバイクはまさに生活必需品と言っても過言ではない。記事は、起伏が多くて道が十分に整備されていない場所ではバイクが非常に役立つだけでなく、バイクを改造して屋台にして商売をする人もいると紹介。今では、タイ、インドネシア、ベトナム、マレーシアといった国々では「3人に1台の割合」でバイクが普及しているという。

 そんなバイク天国の東南アジアでは、日本のバイクが非常に人気だという。記事によると、日本企業が進出したのは1980年代で、98年までに98%のシェアを占めるようになったという。「ヤマハのバイクは若者のあこがれだった」と振り返っている。

 その後、東南アジア市場に進出した中国・重慶のバイクは、「安さ」を売りに日本メーカーが占めていたシェアを奪って「市場の70%を占めていた」時もあったと紹介。しかし、「すぐに質の悪さが露呈して」あっという間に日本のバイクにシェアを奪い返されてしまったと分析した。今では東南アジアでたまに見かける程度で「見つけるのが大変」なほど減ってしまったと残念がっている。

 では、中国のバイクが再びここで返り咲くことはあるのだろうか。記事は、中国メーカーの技術も高くなってきてはいるが、東南アジアでは以前の低品質ゆえにすっかり重慶のバイクのイメージが落ちてしまい、逆に日系のバイクは品質とサービスで地元の人の信頼を得ているので、「市場を奪うには、重慶は日本企業のように質で信頼を獲得するという教訓を学ばなければならない」と締めくくっている。

 ヤマハ発動機は5月、フィリピンでの生産能力倍増を発表した。ホンダはベトナムから順次、東南アジアに電動車を導入するという。東南アジアのバイク市場を巡っては、各メーカーがさらなる市場拡大を狙っているようだ。インドメーカーも存在感を見せていると報じられており、一度信用を失って敗走した中国企業が入り込むのは容易ではなさそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)