日本人の礼儀正しさは海外からたびたび称賛されているが、日本はほかの国と何が違うのだろうか。中国メディアの今日頭条は18日、日本人の礼儀正しさを知ると「汗が出る」と論じる記事を掲載した。鍵となるのは子どもにルールを「守ることを教える」ことにあるとしている。

 記事はまず、中国で最近よく見られる光景を紹介。ある本屋に2人の子どもを連れて来た母親がいたが、騒いだ自分の子どもを注意した女性に逆切れして10分間も罵り続けたというものだ。まさにモンスターペアレントだが、悪いのは自分の子どもで、本来は親が注意するべきところではないかと筆者は疑問を投げかけている。

 中国では最近、手の付けられない「怖ろしい子どもたち」が増えている。しかし記事は、問題は親の方で、他人には厳しいが自分の子どもは甘やかす親に育てられれば、「子どもが礼儀正しく育つわけがない」と必然の結果であると指摘。その点、日本は子どもを持つ親の素養が非常に高く、その結果小さな子も含めて子どもたちのマナーが総じて高いと称賛している。

 具体的には、日本の子どもたちは路上や公共の乗り物で傘をふり回したり大声で騒いだりすることがないと紹介。道路を横断する時に車が止まってくれたら会釈するほどだと伝えた。これは、親がマナーを実際の行動を通じて教えているからで、赤ちゃんが騒ぎ出したら迷惑にならないよう電車からいったん降りる母親は、4、5歳の子どもに対してはならなおさら厳しくしつけると紹介している。子どものせいで本人が困っていても、「親が肩代わりしたりしない」と日本の親の教育方針を高く評価した。

 親の手本以外にも、日本の「社会全体」の影響力も大きいという。日本のある調査では、他人の子どもがマナー違反をしたら注意するかという質問に対して、86.5%の人が「注意するべきだ」と答え、実際に注意したことがある人は72.3%にのぼったと伝えている。

 筆者は、日本人のマナーの良さを見ていると「汗が出る」そうで、「中国は礼儀の発祥地なのにこういう理念が欠けている」と嘆いている。記事でも指摘しているが、子どもに問題があるというよりきちんと教えていない親に問題があるわけだが、中国では親の年代、さらにその上の祖父母の年代もマナーの重要さを理解していないケースが少なくない。中国には「文明的」になろうというスローガンが多いが、そこまでの道のりは遠そうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)