ビザの緩和に伴い、個人観光ビザで日本を訪れる中国人観光客が増加している。中国メディアの今日頭条は11日、2019年で110周年を迎えた日本の歴史あるホテルを利用したという中国人観光客の手記を掲載した。「日本人の伝統文化を守る姿に感服した」のだという。

 記事は1909年に創業し、19年で110周年を迎える奈良ホテルを紹介し、これまで国賓や皇族、著名人に愛されたその佇まいと最高級のおもてなしを体験した感想を伝えた。

 まず記事は、大阪から電車で奈良駅へ向かい、駅から大通り沿いに徒歩15分ほどで奈良ホテルに到着したと振り返り、個人旅行で訪れる中国人でもアクセスしやすく、奈良の街では公園で鹿を見るという特別な体験もできたと振り返った。

 そして、同ホテルに宿泊した感想として、創業当時からそのまま使われている本館の重厚感のある木造建築の建物は「日本の伝統建築と古都奈良の風格を兼ね備えていて、圧倒的だった」と称賛。さらに、宿泊客に対する細やかな心配りは控えめながらも行き届いており、「声を掛けずにも従業員が荷物を部屋まで運んでくれた」と紹介し、日本式サービスの素晴らしさは疑う余地の無い事実だったと驚きを表わした。

 ほかにも、客室はクラシックな雰囲気を残しながら設備は新しく改装されていて「清潔なシャワールームと洗面所、英国製のオーガニックのアメニティーが置かれていることに非常に満足」したと伝えたほか、昼食に選んだ会席料理では「その提供の仕方に感動し、褒め言葉が止まらなかった」と伝えた。

 今回このホテルを利用したことは、中国人筆者にとって特別な経験となったとし、「この老舗ホテルは迎賓館と呼ばれるに相応しいことを実感した」と紹介。また、建築物が古くなったから取り壊すのではなく、古さという価値を活かしていた点に対しては「日本人の伝統文化を守る姿は敬服せざるを得ない」と感じたと伝えた。

 近年、個人旅行で訪日する中国人観光客の多くは日本での特別な体験を求めているが、老舗ホテルの宿泊を通じて伝統を守る日本人の姿を感じ取ったようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)