中国メディア・東方網は17日、学業とサッカーの両立が難しい中国の状況と、「文武両道」を目標とする日本の状況を比較して紹介する記事を掲載した。

 記事は、北京市にある高校3年生のサッカー選手7人が先日中国スーパーリーグに所属するクラブからセレクションの招待を受けたものの、保護者が「大学受験が優先だ」と試験が終わるまでと先延ばしさせ、名門大学への合格が決まるとセレクションを受けさせようとしなかったというニュースが話題となり、注目を集めたと紹介した。

 そして、注目を集めた理由がプロサッカー選手を目指す道と学業の両立が体制としてできていない点にあると指摘。その点、サッカー文化が深く根差している日本ではプロ選手を目標に置きつつ、学業に取り組む体制ができているとした。

 そのうえで、日本でも大学受験は中国に負けないほど大変であるものの、日本のプロサッカー選手には長友佑都のように大学出身選手も少なくないと紹介。「サッカーを熱愛する少年たちが追いかける夢に、受験が何ら影響を与えない、サッカーと受験が完全に共存できるということを、彼らは証明しているのだ」と論じている。

 記事は、学業とスポーツの両立が実現しているからこそ、日本では年末年始に行われる全国高校サッカー選手権を盛大に開催することができるのだとし、もし、日本でも中国の保護者同様に「大学へ入らなければいけないのに、サッカーなどとんでもない」と考える風潮があったなら、高校サッカー選手権は100年近くも続くことなく、とっくに終了していたはずだと伝えた。

 日本では「文武両道」をモットーとし、勉学と部活の両立を基本に活動を行う中学校や高校をよく見かける。そこには、プロスポーツ選手になるならないは別として、競技やクラブ活動を通じて社会性や努力する精神を学び、将来のキャリア形成の一助になるという考え方が根底にあるようだ。この理念こそ、学業至上主義で「サッカーする暇があるなら勉強せよ」という現在の中国の学校教育に最も欠けている部分ではないだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)