中国メディア・東方網は16日、東アジアにおいて日本だけが「結婚後に女性が夫の姓を名乗る」ルールになっている背景について紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本の女性は結婚後に夫の姓に変えることが一般的であると紹介。「中国、韓国、北朝鮮、ベトナムといった東アジア文化圏において、日本以外では見られない風習だ。特に社会革命が起きた中国では、女性差別として到底受け入れられないだろう」としたほか、古代の中国にもそのような習慣はなかったとした。

 そのうえで、日本でもかつては「夫婦同氏」のルールは存在しなかったとし、明治維新後に平民が姓を持つようになって以降に出現したものだと説明。1898年公布の旧民法や戸籍法で「家」の制度が確立され、妻や子は夫あるいは父の姓を名乗ることが義務付けられたと紹介し、「これは典型的な父系社会のルールだ」と伝えた。

 そして、戦後に制定された新しい民法においても、同じ戸籍下にある夫婦は同じ姓を名乗らなければならないことが規定され、「夫婦同氏」の原則が維持されたと紹介。法律上は妻の姓を名乗ることも可能であるものの、現在の日本社会においては90%以上が「妻が夫の姓を名乗る」状況であり、残りの多くは婿養子として夫が妻の姓を名乗るケースだとしている。

 記事は、夫婦別姓に関する議論が近年取りざたされているものの、保守的な勢力の強い抵抗に遭って前に進まないとした。その一方で、「夫婦同氏」のルールに不満を持つ女性がますます増えてきており、日本政府に対する法改正を求める圧力は高まりつつあると伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)