自動車の発展が遅かった中国では「ドイツが中国に自動車の作り方を教えてくれ、日本がエンジンの作り方を教えてくれた」と言う人もいる。中国メディアの今日頭条は13日、日本のエンジンが「中国の自動車工業を30年進歩させてくれた」と紹介する記事を掲載した。

 近年では中国製エンジンを搭載する中国車も出てきてはいるが、今でも日本企業のエンジンを搭載した中国車は少なくない。記事は、中国の自動車メーカーに大きな影響を与えた日本製エンジンの数々を紹介している。

 その1つが「スズキF8B」だ。1980年代に中国で販売されたアルトなどに搭載されたエンジンで、過去に多くの中国企業が「368系列」として生産したという。また、中国のミニワゴンなどに広く搭載されている「465」シリーズとその後の「468」シリーズのエンジンは、「スズキF10A」を原型としていると記事は紹介。排気量約1000CCのこのエンジンは、中国の五菱などのミニワゴンや奇瑞(チェーリー)のQQに搭載されたと伝えた。

 中国の小型乗用車のエンジンに多大な影響を与えたのが「トヨタ8A―FE」だと記事は紹介。海外向け専用に発売されたエンジンだったため、トヨタ系以外の中国メーカーも購入することができ、多くの中国メーカーが採用している。後にトヨタがこのエンジンの販売を停止したため、吉利などはこのエンジンを模倣したエンジンを「自主開発」したほどだという。

 中国ブランドの自動車に最も多く搭載されたのは三菱のエンジンだろう。記事は、「4G13型、4G18型、4G63型、4G64型」などのエンジンが多くの中国ブランドの自動車に採用されたと紹介している。エンジンは自動車の心臓ともいえる部分であり、こうしてみると日本ブランドのエンジンなしでは中国車は成り立たなかったと言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)