親日と言われるベトナムだが、近年ではベトナムは日本にとって重要な投資国となっている。ベトナムにおける2018年の直接投資額は日本が7100億円と最も多く、2位は韓国、中国は5位だった。そして、投資額の半分以上を占めているのが「製造業」だ。中国メディアの今日頭条は10日、「なぜベトナムは日本企業に気に入られているのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、日本企業が製造業の海外投資先として一番「気に入っている」のは相変わらず中国だが、ベトナムが2位になったと紹介。この5年ほどベトナムは日本企業のなかで「最も理想的な投資先」となっており、9位から2位に急上昇したほど注目されていると伝えた。

 「ずっと1位」だった中国はどうなのだろうか。記事は、中国は今でも相変わらず日本にとって最大の投資先ではあるが、生産コストが上昇しているため魅力が減少していると伝えた。それでも、消費の急速な拡大によってコスト上昇によるデメリットが相殺されていると分析した。

 日本企業がベトナムへの投資をいかに重視しているかについて、記事は海外からの投資のうち、日本からの投資は「総額の31%」と非常に大きな部分を占めていると紹介。日本企業を対象にしたある調査では、36.4%の企業が今後ベトナムを投資先にしたいと表明したという。また、日本からの投資件数は600件あまりと3年連続で増加しており、過去最高を記録したそうだ。

 では、ベトナムは中国のライバルとなるのだろうか。記事は、中国から海外へ工場移転している企業が多いとはいえ、「ベトナムは中国とは発展段階が違っているため比べられない」と主張。中国の製造業はミドルレンジ、ハイエンド製品が中心なのに対し、ベトナムはローエンド、ミドルレンジが中心のため、ライバルとなるのはインドやインドネシアなど東南アジアと南アジアの国であるとしている。

 しかしながら、19年に入ってからの10か月は、ベトナム政府が許可した投資額は1位が香港で2位は韓国、3位はシンガポール、4位は中国、そして日本は5位という結果になっている。日本だけでなく、他の多くの国もベトナムに注目しており、ますますベトナムから目が離せなくなりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)