中国メディア・東方網は14日、「30歳ベテラン中国代表のカンフーサッカーが欧州でも注目された」とする記事を掲載した。

 記事は、先日のサッカーE-1選手権男子の初戦、中国―日本戦で中国が1-2で敗れたことを紹介したうえで「結果以上に注目を浴び、人びとを震撼させることになったのが、30歳の中国代表がピッチ上で見せた『カンフーサッカー』だった」と伝えた。

 そして、日本が1点リードした場面で中国の姜至鵬選手が高く浮いたボールを奪うべくジャンプした際、ヘディングでクリアしようとした日本選手の頭に飛び蹴りを入れたと「カンフーサッカー」の場面を振り返っている。

 そのうえで「故意でないなら紳士的に謝ればいい。しかし、姜が真っ先に見せた反応は、ファウルを取った主審に不満を示したことだった。さらに、一発退場ではなくイエローカードで済んだにもかかわらず両手で納得いかない仕草を示したため、物議を醸すことになった」とした。

 また、試合後に姜選手が「相手の頭がたまたま自分の蹴りだした足のところに来てしまった」と言い訳したことにも言及。「このような言い訳は誰も信じない。映像を見れば相手の頭を蹴っているのは明らかであり、とても危険な動作だからだ」と評している。

 記事は、この一件について日本のメディアやサポーターのほか、中国のサポーターからも批判が噴出したと紹介。さらに、欧州メディアも「この動きはアクション映画なら素晴らしいが、姜は演じる場所を間違えた。若いなら今回のことは成長の糧になるかもしれないが、彼はすでに30歳、もはや変わりようがない」と評したことを伝えた。

 そのうえで「かねてより欧米人は中国のサッカーに対して些かの偏見を持っているが、今回の件で世界じゅうの人による中国サッカーへの見方や評判がさらに悪化した」と指摘。中国サッカーにとっては「百害あって一利なし」のプレーだったと断じている。

 姜選手が自身の明らかなラフプレーを「自分が悪かった」と認めない背景には、メンツを重んじる、あるいは罪を認めて謝った時点で重いペナルティと償いから逃れられなくなるという、中国の伝統的な社会観念も影響していると思われる。しかし、サッカーという世界的なスポーツで、しかも国際試合の場では「中国の伝統的な社会観念」は通用しない。30歳の姜選手が「もはや変わりようがない」のならば、若い選手たちが今回の件から学ぶべきだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)