中国の路上では非常に多くの日系車を見かけるのに対し、日本の路上で中国車を見かけることは現状では皆無だ。中国メディアの捜狐はこのほど、「もし中国車が日本に進出したら、果たして売れるだろうか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、中国車の2018年における輸出台数は15年に比べて約59%増加したと紹介し、海外での販売台数は伸びていると指摘する一方、輸出先はラテンアメリカ、ロシア、中東、北アフリカなどの地区に限られていると説明。先進国ではシェアを獲得できていないのが現状だと論じた。

 続いて中国車は「自動車強国である日本で売れるだろうか?」と問いを提起しつつ、この問いを考慮するにあたっては、まず日系車が中国で売れている理由を分析することが大事だと強調した。多くの消費者は「日系車は故障しにくく、低燃費だから売れる」と考えていると指摘する一方、実際は「中国人のニーズを理解している」ことが日系車が中国で売れる真の理由だと強調した。

 故障しない、低燃費という要素はもちろん消費者のニーズに含まれるが、日系車の大きな車内空間や快適な乗り心地、美しいデザインこそ中国人のハートをつかむ大切な要素であると説明し、米国車の安っぽい内装、窮屈な後部座席は中国人の好みを理解しておらず、買いたいという気持ちが生じないのだと論じた。

 同様に、中国車が日本でシェアを獲得するためには、「まず日本人のニーズを理解する必要がある」と説明。日本では軽自動車が良く売れているため、中国企業も日本人好みの軽自動車を製造することが大切と論じたが、日本人は日本で人気がある軽自動車を中国で販売するようなことをせず、逆に中国人好みの自動車を製造販売していると指摘し、日系メーカーのこうした「顧客至上精神」を学び取れば、中国車も日本で売ることができるのではないかと指摘した。

 中国では愛車の日系車の写真をSNSにアップロードする人は多い。これは日系車が中国人消費者のハートをつかんでいる証拠の1つと言えるが、中国メーカーが日本でシェアを獲得するためには、中国車を自分の愛車としてSNSで紹介したいという日本人が現れるくらいにならないと難しいのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)