米グーグルはこのほど、同社の量子コンピューターがこれまで世界最速だったスーパーコンピューターで1万年かかるとされる計算を3分20秒で完了したと発表した。グーグルの発表は「量子超越性」を実証したとして世界的に大きな注目を集めた。

 中国でも量子コンピューターの開発が進められているが、中国メディアの今日頭条はこのほど、日本は量子コンピューターの分野で大きな遅れをとっていると論じる記事を掲載した。

 記事は、「量子」を用いたテクノロジーは従来とは比較にならないほど高速な計算と通信を可能にすると指摘し、量子コンピューターの実用化を実現させる国や企業は「世界の支配権を握るといっても過言ではない」と主張。そして、中国は量子コンピューターの分野で「間違いなく世界をリードする国の1つ」だと主張し、中国が開発している量子コンピューターは今後3ー5年で実用化されるという見通しもあると指摘した。

 一方、日本も量子コンピューターの開発を行っているとしながらも、日本の予算は「わずか1000億円」ほどしかなく、仮に実用化できるとしても「それは2039年になる見通し」だと伝え、つまり日本は「中国から15年ー20年は遅れを取る可能性がある」と指摘。もはや日本は同分野で中国の競争相手ですらなく、追いつくことは到底不可能であろうと論じた。

 さらに記事は、量子コンピューターという分野はまだ「始まったばかり」でありながら、その前途は極めて明るいと伝え、将来的には5G通信や6G通信によって通信速度が飛躍的に向上し、量子コンピューターがクラウドコンピューティングの核をなすようになるはずだと主張。中国は5G通信と量子コンピューターの分野のいずれにおいても世界をリードしており、その意味では「世界の支配権を握る」可能性があることを強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)