日中関係が協力と交流を深める方向に進む中でも、中国国内ではかつての日本の軍国主義に対して強い拒否反応が示されており、日本の軍国主義化を警戒する言論が完全に消え去ることはない。中国メディア・東方網は10日、中国国内の音楽サイトが日本の軍国主義を想起させる歌曲を配信していたとして、検察から指摘を受けたと報じた。

 記事は、上海市人民検察院第三分院が10日明らかにした情報として、今年8月に中国国内のネット音楽配信サービスで配信されていた、旧満州国時代に李香蘭が歌った曲が「日本の軍国主義を宣揚する」疑いがあることを発見したと伝えた。

 そして、日本語の歌詞を翻訳し、上海社会科学院歴史研究所の専門家に照会したところ、この曲は「極東とアジア太平洋地域において、日本が他の民族をリードする」などといった文言により、当時の日本による統治の正当性を守るために作られたとの判断に至ったとしている。

 そのうえで、同分院が配信サービスに対し、直ちに当該歌曲の配信を取りやめるよう求め、実行しなければ起訴処分とする「起訴前建議」を出したと紹介。また、特に外国語や少数民族言語に関係する歌曲や特定の時代、人物に関係する作品の配信に当たっての審査を強化するよう要求したと伝えた。

 記事によれば、検察からの「警告」を受けたサービス業者は直ちに当該歌曲の配信を停止し、内部審査制度の強化に着手したとのことである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)