日本の映画やアニメを通じて「畳」を知ったという中国人は少なくない。また、こうした映画やアニメに登場する「畳に寝転ぶ姿」の描写に憧れて、自分の家に畳を設置したという日本好きの中国人もいるというが、中国メディアの百度は4日、同じ畳でも「日本と中国の畳には大きな違いがある」と論じる記事を掲載した。

 記事は、中国の住宅価格の上昇に伴い、多くの若者たちが「小戸型(SOLO)」と呼ばれる30ー60平方メートルほどの「中国基準で言えば比較的小さな部屋」に住むようになっていると紹介し、SOLOの狭いスペースをできる限り有効に活用するため「畳を導入する中国人が増えている」と説明した。

 しかし、同じ畳でも日本と中国では大きな違いがあると指摘。例えば、中国の場合は下にモノを収納できる高床式の畳を部屋の一部分に設置するのが一般的だが、日本の場合は床に対して高低差のない畳を部屋全体に設置すると説明した。

 さらに、畳の材質については、中国では「ファイバーボード」を用いた固い畳が多いため上に敷物が必要なのに対して、日本の畳はイグサで作られているため通気性が良く、畳を踏んだときにも「心地良い」と称賛。また日本の家の屋内の広さは畳の大きさを基準にしているが、中国の場合は部屋の構造に基づいて畳の大きさを設計すると論じた。

 さらに中国の畳の中には畳スペースの中央に昇降式のテーブルが設置されているものがあり、掘りごたつのように昇降式テーブルの下に足を入れることができるため胡坐をかく必要がないと紹介。一方で日本の畳には昇降式テーブルが設置されていないため、畳の上にテーブルを置き、家族は胡坐をかいて座ると説明した。

 中国では畳は何年も前から流行の内装材料として多くの人に知られており、畳が好きだという中国人もますます増えている。ちなみに、中国語で畳は「榻榻米」と表記するが、これは日本語の「たたみ」という発音に中国語を当てたものであるため、「榻榻米」は「たたみ」と発音する。将来、心地よく寝転ぶことのできる質の良い畳が中国に普及していくにつれ、日本の畳文化は日中関係の発展に少なからず貢献することになるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)