2018年の海外からの訪日客は3000万人を超えたが、そのなかには医療観光を目的とした訪日中国人も多く含まれている。医療観光は、外国で治療や健診などの医療を目的に海外に渡航することで、受け入れる国によって得意とする分野は異なっている。中国メディアの今日頭条はこのほど、「なぜ中国人は医療観光で日本に行くのか」と題する記事を掲載した。

 中国人に日本への医療観光が人気の理由について記事は、「政府が積極的である」ことを指摘した。今から10年ほど前から成長戦略に組み込み、医療滞在ビザを中国人に優先的に発行するなどして力を入れていると伝えた。その結果、医療観光で訪日する人の8割が中国人で、しかもその数は急増しており、2020年までに医療観光を目的に来日する中国人は31万人を超えるのではないかとの予想もあると伝えた。

 記事はさらに、「先進的な設備と技術」も中国人にとって魅力だと指摘。日本には中国よりも進んだ設備が整っている病院が数多くある。痛みもなく手術の必要のない最先端の重粒子治療の治療機器もあると紹介、高い技術があるので不安が最小限に抑えられるとも伝えている。

 また、「サービスの高さ」も人気の理由だという。日本はお客様第一主義で、「信じられないほど高いサービス」を受けることができ、病院とは思えない静かさで、休憩室は「優雅なカフェ」のようだと伝えた。そのうえ、中国から飛行機で2ー3時間という近さや、業者が細かい日程を決めてくれて翻訳者も手配してくれる安心感もあり、中国人に人気なのもうなずけると感心している。

 中国人が日本に医療観光に訪れるのは、様々な要因が合わさっているようである。記事の中国人筆者も最近、友人の医療観光に付き添って日本に来たそうで、人気があるのも分かると称賛しているが、中国ではなかなか体験できないサービスと、質の高い医療を日本で体験し、好感を持つからこそ、口コミでどんどん増えているのだろう。2020年には医療観光で訪日する中国人が31万人を超えるというのも十分あり得そうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)