100年を超える歴史を持つ、いわゆる「100年企業」の約80%が日本企業であり、その数は2万社以上にも及ぶと言われるほど日本には老舗企業が多いが、その多くは家族経営である。中国メディアの今日頭条は1日、「日本の家族経営の企業が衰えない5つの法則」を分析する記事を掲載した。

 記事はまず、「日本人には商才がある」と紹介。日本人からすれば、中国人こそ商才があると思いがちだが、当の中国人は「日本には長寿企業が数多く存在するため、日本人は商才がある」と思うらしく、「日本人は会社を興すと大きく成長させ、長く続けられる」とビジネスの才能を称賛している。ではなぜ日本の家族経営の企業は「衰えない」のだろうか。記事は、三和酒造の例から5つの理由を分析している。

 三和酒造は、4社の酒造場が共同で立ち上げた会社で、今では焼酎「いいちこ」でよく知られる大企業となっている。この成功の秘訣について記事は、それぞれの酒造を代表する4社が「株式所有比率を4分の1ずつにする」こと、「4社からそれぞれ1人ずつ代表取締役を出し、社長は交代制」にすること、「決定はすべて役員全員一致で可決してから社長が実行する」などのルールを決めたことにあるとしている。

 記事は特に、4つの家族企業が統合しただけにこの企業には「社員は家族」という意識が強いと称賛。社長は毎月会社の状況を報告するが、それには社員の結婚や出産、誕生日、訃報なども含まれていて、産休ももらえる環境で安心して働くことができ、離職者も少ないと紹介した。

 これは中国企業にはないことで、記事でも「中国の経営者は口先では社員は家族と言うが、実際には社員の福祉など考えていない」と主張している。日本企業にもいろいろあるが、家族経営の多い長寿企業には、社員が安心して働ける理由があったようだ。全体的に企業寿命が短いと言われる中国は、日本の老舗企業から学べることが多くあるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)