広大な国土を持つ中国は天然資源に恵まれていて、中国の2017年における原油生産量はアラブ首長国連邦(UAE)に次いで世界8位だった。一方、日本は天然資源に乏しい国であり、現代の経済活動において必要不可欠な原油のほとんどを輸入に頼っている。

 中国メディアの今日頭条は3日、国土面積が中国の1つの省よりも小さいのに、世界有数の石油備蓄量を誇る国があると伝え、それは日本であると紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本の石油備蓄は中国の軍事マニアの関心の的であるとし、それは日本の国土面積が中国の1つの省よりも小さいながら、世界有数の石油備蓄を誇るからであると主張。日本は国土が大きくないというのに、莫大な量の原油を備蓄する必要がどこにあるのかと問いかけつつ、その理由について考察した。

 続けて、現代社会において原油は「工業の血液」と呼ばれるほど重要な資源とされているが、過去には原油価格の急騰や供給不足によるオイルショックが発生し、世界経済に混乱をきたしたことがあると強調。特に日本は原油のほぼすべてを輸入に依存しており、外部からの供給が途絶えると国内経済は深刻なダメージを被ると指摘した。

 さらに、日本は第2次対戦中に米軍による海上封鎖に直面し、原油を調達できずに敗戦に追い込まれた過去があるとし、これらの経験からも日本は原油の備蓄を極めて重視しているのではないかと主張。つまり、日本が莫大な量の原油を備蓄することは安全保障上からも「極めて正常なこと」なのだと伝え、日本の石油備蓄量が世界有数の規模であっても何ら不思議なことではないと指摘した。

 記事は文中で「日本の石油備蓄量は世界一」だと主張しているが、安全保障に関わる石油備蓄量を公表していない国も多いとされ、日本が世界一かどうかは断定できるものではない。一方、石油天然ガス・金属鉱物資源機構によれば、日本では「国の直轄事業による国家備蓄と、法律によって義務付けられて実施されている民間備蓄、産油国と連携して行っている産油国共同備蓄の3本立て」で備蓄が行われているという。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)