2019年11月28日に発表された最新のFIFAランキングによれば、日本は28位でアジアでは1位、一方の中国は75位でアジアで9位となっている。中国人の体格は日本人に比べて決して劣っているわけではないが、なぜ中国のサッカーは低迷を続けているのだろうか。中国メディアの今日頭条はこのほど、「わが国はなぜ優秀なサッカー選手を育てられないのか」と題する記事を掲載した。

 記事は、ペレは11歳でブラジル・ナショナルチームに、クリスティアーノ・ロナウドは7歳の時にポルトガルのアマチュアクラブに選抜されたという例を取り上げ、世界のサッカー強国は才能ある選手の「早期選抜」を非常に重要視していると説明。しかし、中国の人材選抜システム、つまり才能のある選手を早い段階で見つける仕組みはほとんど未整備であると指摘した。

 また、南米ではブラジルのみならず、ウルグアイやコロンビアといった国においても少年たちがサッカーを楽しんでいる姿を「あらゆる場所」で見かけると紹介。しかも、こうした少年のほとんどは正規のサッカー場ではなく空き地や路上でサッカーを楽しんでいると指摘。こうしたサッカー文化こそがサッカー強国の基礎であると指摘する一方、中国は政府や学校が近年はサッカーを奨励してはいるものの、サッカーを楽しむ少年は少なく、また子どもたちがサッカーに取り組むことを支持する親はさらに少ないと説明した。

 さらに中国の場合、サッカークラブの多くは青少年の育成や訓練を重視せずに、目先の成績と経済的利益のみを考慮し、資金の多くをスター選手の獲得に投じていて、育成の環境が整っていないという問題点を指摘した他、そもそも中国には優れたコーチも少ないと強調、こうした点も中国が優秀なサッカー選手を育成できない原因であると論じた。

 中国社会では「より多くの金銭を得た者」が成功者という金銭至上主義の考え方を支持する人が多い。日本の子どもたちは自由にサッカーを楽しむ時間や文化が存在するが、中国の場合は将来多くの金銭を得るために良い大学に合格しなければならず、そのためには子どもの頃から勉強漬けの日々を送り、膨大な宿題に追われることになる。こうした文化のなかでは、優れたサッカー選手は育ちにくいのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)