中国を訪れた日本人はモバイル決済が中国社会全体に浸透していることに驚くが、同時にレジ横に「紙幣鑑別機」が設置されていて、客の目の前で紙幣が偽札でないかを確かめる行為に違和感を覚える人も少なくない。中国メディアの今日頭条は27日、「なぜ日本では紙幣鑑別機を見かけないのか」と疑問を投げかけ、紙幣を巡る日中の違いについて論じる記事を掲載した。

 今なお偽札が大量に流通している中国では、紙幣の真贋を見分ける紙幣鑑別機は犯罪行為を抑制するためにある程度の効果を発揮してきたと指摘。中国では紙幣を扱う場所には大抵、紙幣鑑別機が置かれているが、日本ではほとんど見かけないことに驚きを感じる中国人は少なくないと主張した。

 日本人の感覚からすると、客の目の前であからさまに偽札かどうかを確認されると、店側から疑われているように感じられ、不快に思うかもしれない。だが、中国人は必要な確認作業と捉え、逆に「日本人は偽札をつかまされる心配はしないのか」と不思議に感じるという。

 続けて記事は、日本で偽札が流通しない理由の1つに「高い技術力を駆使して紙幣が製造されている」ことを挙げた。日本紙幣は製造に非常に手間が掛かる紙幣であり、これは偽装を防ぐうえで重要なことだと伝えたほか、日本の紙幣には特別な材料や特殊な塗料が使用されているゆえに、偽造には高い技術と費用がかかり割に合わないことも、日本で偽札が流通していない要因だと強調した。

 日本に紙幣鑑別機が全く無いわけではないが、中国のようにあからさまに目に付く場所に置かれていないことは、中国人の興味を駆り立てたようだ。中国はモバイル決済が普及した今でも偽札は流通しているため、中国で紙幣を受け取る際にはやはり真贋の確認を怠ることはできないのが現状だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)