素材の味を生かした、シンプルかつヘルシーな料理というイメージが世界的に浸透しつつある日本の和食。しかし、日本の各家庭で毎日食べられている食事は、必ずしもヘルシーとは言えないかもしれない。中国メディア・東方網は29日、日本の「家庭の味」は塩分過多になる可能性があり、心筋梗塞などのリスクにつながるとの研究結果が出たと報じた。

 記事は、滋賀医科大学の三浦克之教授を代表者とする厚生労働省の研究班が、1980年の国民栄養調査に参加した人を対象に、飲食習慣に関する追跡調査を約30年間続けたと紹介。調査対象者の各家庭における総エネルギー摂取量と食塩摂取量、そして、死者数や死因について調べたとしている。

 その結果、1000キロカロリーあたりの食塩摂取量が2グラム増えると死亡率が7%高まることが分かり、食塩摂取量で対象者を4グループに分けた時に、摂取量が最も多かった群で心筋梗塞などの心疾患を引き起こすリスクが最も少なかった群の1.49倍、脳卒中による死亡リスクは1.39倍に上ったことが明らかになったと伝えた。

 そのうえで、家族が一緒に食事をすることで「家の味」に慣れてしまう傾向にあるため、家庭料理では個人の好みによって塩分を調節することが難しいとし、家族の健康を守るためには料理の味付けを薄めにすることが大切だという同教授の見解を紹介した。

 地域によっても異なるが、中国の料理も味付けはかなり濃く、塩気も強いものが少なくない。特に寒冷地域である中国東北部では塩漬けの肉や魚を使った料理を食べる機会が多い。「家の味」における塩分量への注意は、日本のみならず中国でも注目されるべきだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)