奈良国立博物館で毎年行われている正倉院展が、今年も行われた。この一角には「青銅器館(坂本コレクション)」が公開されており、訪れた中国人らを感嘆させたという。中国メディアの今日頭条は28日、日本の博物館で中国古代の青銅器を見てきたと紹介する記事を掲載した。

 坂本コレクションとは、古美術商・坂本五郎氏から寄贈された、中国古代の青銅器380余点のコレクションだ。紀元前11世紀から10世紀の鳳凰文卣(ユウ)など、坂本コレクションの一部が展示された。

 筆者は、古代中国の貴重な青銅器に異国で巡り合えたことに感激し、ざっと見れば10分ほどで見終わるところ2時間も滞在して観覧したそうだ。「街で突然に旧友にばったり出会ったかのようだった」と感動を伝えている。言葉による交流はできなくても、青銅器の発するメッセージを受け取りたいと目を凝らし、読めなかったが青銅器に書かれた文字を見てテンションが上がったと振り返っている。

 ただ1つ残念なのは、館内は撮影可だったが、フラッシュは遠慮するよう書かれていたにもかかわらず、ある中国人がフラッシュをたいて撮影していたことだと紹介。「一部の中国人がマナー違反をすると中国人全体のイメージが悪くなる」と感じたそうだ。また、日本で大切に保護してきた青銅器も、「本当は我々のものなのに、中国に帰ってくることはないかもしれない」と残念な気持ちになったという。

 中国の歴史ある骨とう品の多くは、日本などの海外に渡っているが、そのおかげで現代まで保存できたという面が少なくない。なぜ海外まで行かなければ見られないのかと考える中国人としては、複雑な気持ちもあるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)