急速に経済発展を遂げた中国では、生活が非常に便利になって近代的になっている。モバイル決済の普及率が高いこともあり、日本はこの分野では「遅れている」と感じることもあるようだが、その一方で日本での生活は中国にはないものがあるという。中国メディアの今日頭条は26日、日本で生活するのは「不思議な経験」だと紹介する記事を掲載した。

 記事によると、日本の生活にあって中国にはないものとは「信用」だという。たとえば、日本では窓やベランダに防犯のための格子がつけられていないという「不思議な体験」をすることがあると紹介。中国では、窓に格子を付けることは必須であり、格子がないと安心して暮らせないという人がほとんどだ。それで格子がないのに安心してベランダを開けられるというのは不思議な感覚だというが、記事の中国人筆者は「日本に長く住んでいると、心が解放されていく」のを感じると称賛している。

 記事によると、人と人との基本的な信用は、生活のあらゆるところに表れているという。日本では「ホテルに宿泊するのにデポジット(保証金)を支払う必要はなく、チェックアウトでも部屋の確認をせずにそのまま退室でき、路上で財布を落としても、通ってきた道をたどれば財布を見つけられる」と紹介。マンションのベランダも隣家とのあいだに「簡単な薄い板」があるだけで、人を常に疑わないで済むというのは「心が解放される」不思議な体験だとしている。

 信用のある社会の利点について記事は、精神面以外にも「生活のコストの安さ」をあげている。中国のように、防犯対策として格子や防犯フェンス、二重扉などを付けるのは確かにコストがかかるものだ。筆者は「互いに信用があれば、生活はずっと便利になる」と、日本で生活するのはいかに居心地が良いかを伝えている。

 相互に信用できる社会というのは、中国人からすると「毎日不思議な体験」をすることになるようだが、社会というのは本来こうあるべきなのではないだろうか。経済的には豊かになった中国だが、他の面での豊かさはこれからなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)