昨今、ショッピング街など様々な場所で多数の監視カメラが設置されているのを目にするようになったが、それでも英調査会社の調査によれば、監視カメラ設置率が高い世界の上位50都市に日本の都市はひとつも含まれず、一方で設置率が高いのは中国の都市で、上位10都市のうち8都市が中国で占められたという。

 中国にある監視カメラの数は2億台を超えるといわれ、監視カメラ先進国ともいえる状態にあるのだが、その中国で、監視カメラによってごく小さな飲食店の小さな不正行為が発覚し、全中国の話題となるに至っている。

 中国メディアの経済日報によると、南京の湯円(タンエン。スープにダンゴを浮かべた小吃料理)店で、客が食べ残したダンゴを再度客に提供するために密かに大鍋に戻すということが繰り返されていることが監視カメラの映像により確認された。

 この行為を通報したのは湯円店の隣で麻辣湯(マーラータン)店を営む女性で、本年5月に湯円店店主の女性の行為に気づき通報し、6月と9月に当局による調査が行われたが湯円店店主は否認した。そこで麻辣湯店主は自分の店先に設置した監視カメラで湯円店店主の行為を撮影し、それを証拠として当局に提供した。

 記事によると、麻辣湯店には店先のほか店内にも監視カメラがあり、湯円店にも同様の位置に2台の監視カメラが設置されていたという。記事中の写真によれば両方の店ともに間口が3メートルほどのごく小さな店であり、このような小飲食店にも複数の監視カメラが設置されていることがわかる。

 当局は、映像は行為の前後の状況を含めて完全であり事実であると認めることができるので当事者が不正を認めなくても処罰をすることは可能で、さらなる調査をおこない処分を決定するとしている。(編集担当:猶木縁一郎)(イメージ写真提供:123RF)