日本独特の自動車規格である「軽自動車」。2018年の新車販売台数のうち、およそ3分の1が軽自動車だったという。最近の軽自動車の多くがミニバンタイプのため、中国人からすると「日本にはミニバンに乗っている人が多い」というイメージになるようだ。中国メディアの今日頭条は26日、「日本人は裕福なのに、なぜミニバンに乗る人が多いのか」と題する記事を掲載した。

 大きな車を好む傾向の強い中国人には、「裕福なのに小さいミニバン」に乗っている日本人は不思議に映るのだろう。記事は、中国では「誰もが一様にSUVかセダンを選ぶ」としているが、中国では確かにSUV車の人気が非常に高い。

 ではなぜ、一人当たりのGDPが中国よりも高い日本では小さいミニバンとして映る軽自動車が多いのだろうか。記事は、「日本社会」が要因の1つだと分析。給料は高いが仕事のストレスが大きく、休む時間が少ないので大きな車を買って遊ぶ余力がないと説明している。

 むしろ、日本人が車を買うのは、遊ぶためではなく、満員電車に乗って「イワシの缶詰」になるのを避けるため、通勤目的で購入しているのではないかと分析。さらに、日本は物価が高く、高齢化で夫婦共働きの少ない日本の家庭にはゆとりがないので、政府の優遇措置のある軽自動車を買うのだろうと論じた。

 記事は全体として、日本人は消去法で軽自動車を選んでいるとしているが、最近の軽自動車は性能に優れており、そればかりでもないだろう。実際、軽自動車の良さを理解するユーザーからは「日本の軽自動車は性能に優れており、中国市場も将来成熟すればこういう小型車が選ばれるようになるのでは」と期待するコメントも寄せられていた。

 日本より遅れて経済が発展した中国では、自動車が富のシンボルとなっている側面がまだ強く、自動車購入の際に「メンツ」を重視して大きな車を買う人が少なくない。一方、多くの日本人にとって自動車は「交通の足」に過ぎず、維持費が安く街乗りに便利なミニバンタイプの軽自動車は需要にマッチしているというのが主な理由ではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)