東南アジアで日本車は人気が非常に高く、たとえばタイではシェアトップ10に入るメーカーのうち7社が日本車メーカーである。中国メディアの今日頭条は24日、タイでは中古の日本車と中国の新車がせめぎあっているとする記事を掲載した。

 タイに日本車メーカーが進出したのはかなり早い。記事は、タイではいすゞ、三菱、日野などが強く、1960年代にはすでにタイに進出していた日本車メーカーもあると紹介。そのためか、タイでは日本車を多く見かけ、中古のレトロなバスが走っているのを見ると「前世紀を思わせる」そうだ。中国でもかつては日本の中古のバスが走っていたので、懐かしさを覚えるのだろう。

 それにしても、なぜ日本のバスはタイでこれほど愛されてきたのだろうか。記事は、「品質」と「アフターサービス」によりタイ市場で信用を得てきたためだと分析。9つの工場を持つ日野自動車は、24時間修理を受け付けて「故障しても翌日の運行に支障が出ない」ことで信用を得てきたそうだ。タイで日本のバスが何十年も現役で走り続けていられるのは「すごいことだ」と率直に称賛している。

 しかし同時に、バンコクにはかなりの数の中国の新エネルギー車が導入されているとも指摘。そのため、日本の古いバスとピカピカで空調も完備された中国の新エネルギー車が新旧行き交う特殊な場所となっていると伝えた。では、中国メーカーが存在感を見せているタイ市場で、日本のバスはどうなっていくのだろうか。

 記事は、「日本のバスは、勢いのある中国に追い越される」のではないかとの予測を示した。なぜなら、「新興国では価格が最重要」だからだ。日本メーカーも、タイでハイブリッドバスの販売を始めているが、高い品質と完璧なアフターサービスを徹底しているためどうしても販売価格が高くなり「日本の自動車が10年乗れたとしても、5年しか乗れない中国車の2倍もするなら、消費者はやはり中国車を購入する」と主張した。

 しかし、ユーザーからは「古い日本のバスが新しい中国車に淘汰される」という主張に対する反論が多く寄せられた。「古い日野のバスは中国の新しいバスよりも質が良い」、「日本と中国のバスを比較するのは、上海牌とロレックスの腕時計を比較するようなもの。ブランド効果は比較にならない」など、新しくて安いからと言って中国車に日本車が負けるわけがないという意見が見られた。これだけ長い期間愛されてきたのには理由があるはずであり、タイではこれからも日本車が多くみられることを期待したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)