中国メディア・人民網は25日、中国スーパーリーグの選手の平均収入が日本のJリーグ選手の3倍であり、「身の丈」に合わない給料が自国選手の成長を阻害しているとする記事を掲載した。

 記事は、ここ数日中国サッカー協会が上海で同リーグ所属クラブ投資家会議を実施しており、議論の重点が「報酬制限」に置かれていると紹介。データで見ると中国リーグ選手の給料は確かに実力以上に高くなっており、平均年俸が104万ドル(約1億1300万円)とJリーグ選手の3倍に当たるとした。

 また、同リーグ選手の収入レベルは中国一般的な労働者の160倍で、この数字は世界最高峰のサッカーリーグと言われる英プレミアリーグにおける選手と一般労働者の収入差の115倍を上回っていると説明。中国では現在、莫大なお金を注ぎこまなければスーパーリーグの上位に入ることは困難で、2部リーグへ落ちることさえ覚悟しなければならない状況だと伝えた。

 一方で、現在スペインのリーガ・エスパニョーラのエスパニョールに所属する中国のFW武磊選手は年収100万ユーロ(約1億2000万円)で、上海上港に所属時の半分にも満たないと紹介。日本や韓国の選手たちは自国のリーグにおける年俸がそこまで高くないため、実力を高めることに加え、より多くの収入を得ることが欧州リーグを目指すモチベーションになるが、中国選手の場合は海外に行くと給料が非常に安くなってしまうために、武者修行に出ず自国内でプレーをし続け、実力アップが図れないとの見方を示している。

 記事は、中国リーグ選手の報酬に制限を設ける必要性を論じる一方で、それはあくまでも短期的な手段であり、重要なのは良質な選手の供給を増やすことにであるとも指摘。ユース育成の質と数を増やすことで有望な選手を次々とリーグに送り込むことで、各選手の給料もわざわざ制限を設けなくとも自然と一定水準に抑えられるようになるとした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)