一般的に「コア技術」という言葉は、商品の差別化の核となる競争優位をもたらす技術という意味で用いられるが、中国メディアの今日頭条は21日、「中国車メーカーにコア技術は存在するのか」と疑問を投げかける記事を掲載し、「中国の読者は記事を読み終えたときには悲しみで涙を流すだろう」と伝えた。

 記事は、近年になり中国の自動車メーカーが自社の車を宣伝する際に「コア技術」、「世界レベルの技術」というキャッチフレーズを良く用いるようになったと紹介。しかし、中国の自動車メーカーが本当にコア技術を有しているかどうかを調査したところ、中国人を失望させる結果が得られたと説明した。

 例えば、ガソリンエンジンの場合、中国メーカーのほとんどに日本メーカーのエンジンが搭載されていると説明し、日本メーカーのエンジンを搭載している中国車を具体的に38車種も列挙した。

 また、ディーゼルエンジンについては、いすゞ自動車が「疑いの余地なく王者である」と説明。いすゞ自動車は1984年四川省重慶市に慶鈴汽車を、1985年江西省南昌市に江鈴汽車を設立し、いすゞのピックアップトラック、軽トラック、および「4JB1エンジン」の生産を開始したと紹介。現在、中国のほとんどのピックアップトラック、軽トラック、また、中国で軽型バスと呼ばれるタイプの自動車にいすゞ生産あるいはいすゞの技術を使用したディーゼルエンジンが使用されているとした。

 また、電子式燃料噴射システムについても、ドイツのボッシュ、米国のアプティブ、そして、日本電装が中国の市場を独占していると説明したほか、オートマチック・トランスミッションについては、日本のアイシンの手が中国自動車工業の隅々にまで及んでいると紹介した。

 中国車の品質や競争力は近年向上傾向にあると言われるが、車の重要な部品には今なお他社から調達した部品が使用されており、記事は中国車メーカーには競争優位をもたらすコア技術はまだないとの見方を示している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)