中国人の生活を大きく変えた高速鉄道。多くの面で日本の新幹線を超えたとさえ自負する中国人は多い。では、日本人が高速鉄道を利用すると新幹線と比べてどう感じるのだろうか。中国メディアの今日頭条は21日、日本人旅行客による高速鉄道の感想を紹介する記事を掲載した。

 記事によると、この日本人旅行客は中国高速鉄道を利用して「中国人も言い返せない2つの問題点」を指摘したそうだ。その1つは「保安検査に時間がかかりすぎる」こと。新幹線には保安検査がないので面倒に感じるのは十分に理解できることだ。休日だと検査に非常に長い列ができるため、十分時間に余裕をもって行動しないと列車に乗り遅れてしまう中国人も少なくない。筆者は、「保安検査は安全のためには欠かせない」としながらも、高速鉄道を利用する中国人自身も面倒に感じているので言い返せないとしている。

 2つ目は「車内サービス」だ。特に車内で販売される弁当や菓子、飲み物などが通常の店と比べて非常に高く、「普通の弁当」でもかなり高価だと紹介。しかも重要なことに、弁当の味は「おいしくない」うえに、種類もとても少なく、冷めていることさえあると指摘している。これには、おいしくて種類も多く適正価格な日本の駅弁と比べたら、中国人としても反論の余地がないようだ。駅弁に関する問題は、中国国内でも昔から言われているがなかなか改善されないようだ。

 日本人旅行客の指摘したこの「2つの欠点」には、ユーザーからも「中国人の心の声を代弁してくれた」と歓迎する声が寄せられた。あるユーザーは、保安検査に400人も並んでいて、本人は乗れたものの間に合わなかった人が多く、空席が目立つまま出発したそうだ。また、3つ目の欠点に「立ち席を加えたい」という意見も目立った。中国高速鉄道は全席指定だが、指定席以外に立ち席も若干発売される。しかし、立ち席であっても2等席とまったく同じ値段であるため、どうしても不公平感が否めない。

 実際に乗車してみると、中国の高速鉄道車両は揺れも少なく乗り心地はいたって快適だ。記事が指摘する欠点を克服できれば、さらに快適な鉄道となるに違いない。日本人旅行者のみならず、大多数の中国人利用者のためにも、利用者の声を反映して改善してほしいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)