中国人が日本を訪れて驚く光景の1つに、日本では「働く高齢者が多い」ことが挙げられる。少子高齢化が進む日本では高齢者が働いているのは特に珍しい光景ではなくなったが、確かに中国では高齢者が働いている姿を見ることはあまり多くはないと言える。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本人は中国を訪れると「中国では働く高齢者の姿を見ることはなく、悠々自適に暮らしている姿を見て衝撃を受けるらしい」と伝える記事を掲載した。

 記事の中国人筆者には日本人の友人がいるらしく、その日本の友人が中国を訪れた際のエピソードを紹介している。中国では各都市のいたるところに公園があって、人びとの憩いの場として利用されている。特に晴れた日などは高齢者たちが将棋やトランプをしたり、太極拳やダンスをしたりして楽しんでいる姿を見ることができる。

 この日本人は中国の公園では大勢の高齢者が思い思いに楽しんでいる姿を見て、中国人筆者に対して「中国の高齢者は働かなくて大丈夫なのか」と尋ねたのだという。記事の筆者は「中国と日本では国情が違う」とし、中国では退職後には孫の世話をして、子どもに養ってもらうのが通常であると指摘した。

 一方、日本の場合について「子どもは大人になると独立して、親と別の所帯で暮らすことが一般的」だと伝え、日本人は「自分の老後の世話をしてもらうために子を育てるわけではないそうだ」と紹介。子どもが金銭面まで含めて面倒を見てくれないため、日本の高齢者は働く必要があるのではないかと主張した。

 記事には中国のネットユーザーから多くのコメントが寄せられている。確かに中国では高齢者が働いている姿はあまり見かけるものではないが、「中国には生活に困窮している高齢者は多い。働きたくても働き口がないだけ」という意見が見られた。また、「わが国の農村部に行ってみろ。80歳、90歳になっても働かざるを得ない人がたくさんいる」といった声もあり、公園で悠々自適に楽しんでいる高齢者は全体から見ればごく一部であるとの意見が多かった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)