中国メディア・北青網は21日、地球の温暖化に積極的に適応しようと取り組む、日本のミカン農家について紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本におけるミカンの主要生産地として知られている愛媛県では近年、真っ赤な果肉が特徴のブラッドオレンジ品種がますます注目を浴びていると紹介。ブラッドオレンジはイタリア原産の品種であり、同県では宇和島周辺で1960年代末ごろから栽培され始めたとしている。

 そして、以前は冬の寒さにブラッドオレンジが耐えられないため、寒波が来る前に収穫し、倉庫で追熟させる栽培方法が採用されてきたが、地球温暖化の影響により現在では果実の越冬が可能になるとともに、その食味も大幅に改善されたと説明。この10年ほどで同県におけるブラッドオレンジの生産量は急増したと伝えた。

 一方で、気候の温暖化は現地の代名詞的な作物である温州ミカンの栽培を困難なものにしつつあり、夏の雨が多くなり、秋の冷え込みが厳しくなくなったことで病気を発する果実が増えたほか、糖度も下がる傾向にあると紹介。農家の高齢化もあり、同県の温州ミカン生産量はピーク時の5分の1にも満たない状況になっているとした。

 記事はまた、同県では松山市を中心にラテンアメリカ原産の果実で「森のバター」と呼ばれているアボカドの栽培に力を入れ、日本一のアボカド栽培地を目指していると紹介。「歴史の流れの中で、農家たちはまさに気候の変化に適応しようと取り組んでいるのだ。彼らの努力が実を結ぶことを願っている」と結んだ。

 進んでいる気候変動を食い止めるには相当の努力が必要だが、進んだ変動を元に戻すことはそれ以上に困難だ。変動を抑える取り組みはもちろんのこと、すでに起こってしまった変動に適応することも現実問題として必要だろう。記事の作者は、中国の農業や農家においても気候変動への積極的な対応と模索の必要性を感じたようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)