中国メディア・東方網は19日、「タトゥーを排斥してきた日本人は、外国人の体にあるタトゥーについてはどのように考えているのだろうか」とする記事を掲載した。

 記事は、多くの日本人がタトゥーに対して恐怖心を抱いており、タトゥーをいれている人を敬遠する傾向にあると紹介。「日本社会において、刺青を入れていると永遠に正常な社会生活には戻れない」としたうえで、そのような考え方が生まれ根付いた背景には明治維新時の1872年に刺青の禁止が日本政府によって明文化されたことがあると説明した。

 そして、タトゥーを体に施した外国人が日本で生活した際のエピソードを紹介した。まず、以前に日本に英語を教えにやってきた米国人男性が日本の文化に興味を持ち、体に武士や蛇、龍といったタトゥーを入れたところ、フィットネスクラブに入ることができなくなったほか、温泉などの入浴施設への入場も断られ、授業時も長袖のシャツを着てタトゥーが見えないようにすることを求められたと伝えている。

 また、数年前には自身の民族的な習慣で顔にタトゥーを入れていた女性が温泉施設への入場を断られ、外国人から不満の声が出るなど物議を醸したと紹介した。

 記事はそのうえで、日本で行われた「日本でプレーする外国人スポーツ選手のタトゥーについてどう思うか」という調査において、60%が「タトゥーを隠す必要はない」と回答した一方、「隠すべき」との声も40%に達していたとし、現在もなおタトゥーを「悪しきもの」と認識する日本人が少なからず存在することが明らかになったことを伝えた。

 日本政府は今年8月、公衆浴場や温泉施設においてタトゥーのみを理由として入場を拒否することについて「不適切」との認識を示している。これは、来年の東京五輪を契機に外国人観光客をさらに増やしたい日本政府の意向がうかがえるが、その認識と業界や日本の市民の感覚は必ずしも一致していない。

 その理由はタトゥーと反社会的勢力のイメージが深く結びついているからだが、外国では文化の1つして認識されているとは頭でわかっていても、日本社会としてすんなり受け入れられるようになるまでにはかなり時間がかかりそうである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)