かつては自転車王国と言われ、大量の自転車が市内を走っていたのも今は昔となった中国。経済の発展と共に自動車やバイクのほかに、近年では電動バイクが庶民の足として広く普及しており、自転車に乗る人の姿はシェア自転車を除けばあまり見かけなくなった。

 しかし日本は、アジア随一の先進国であるものの今でも自転車は日常の移動手段として広く使われている。中国メディアの今日頭条は17日、日本の自転車文化について紹介する記事を掲載した。カギをかけなくても盗まれないと感心し、その理由を分析している。

 記事の中国人筆者は2019年5月に大阪を訪れる機会があったそうだが、道路わきに止めてあった自転車に鍵がかかっていないことに気づいたそうだ。中国では最近でこそいくらか少なくなったが、自転車の盗難は日常茶飯事であり、チェーンの鍵をかけていてもチェーンを切られて盗まれるほどの中国では、鍵をかけないというのは考えられないことである。

 ではなぜ日本では「自転車が盗まれる心配をしていない」のだろうか。記事は、「法律と教育」が行き届いているためと分析し、「やはり日本は先進国だった」と感心している。筆者の持論によると、旅行先でその土地の「風土と文化」を観察すれば、その国の発展の度合いが分かるそうで、今回筆者は日本の自転車文化を観察し、「中国人は考えるべきことが多すぎる」と伝えている。

 記事が注目したのは、「自転車1台1台に防犯登録」が付いていることだ。「しかも中古でも登録し、名義変更が必要なこと」だと紹介。仮に盗まれても「警察がすぐに動いてくれる」ので、登録番号をもとに自転車を探し出してくれるとも紹介している。中国では自転車が盗まれても「外国人の自転車でもない限り」警察が動くことはまずない。それで記事は「日本では外国人か否かに関わらず見つかる」と違いを指摘した。また、盗んだ時の罰則の厳しさも抑制力になっていると分析している。

 日本では、大震災をきっかけにガソリンがなくても困らない自転車の良さが見直されるようになった。健康的で、便利でエコにもなる自転車。盗まれる心配もなく安心して乗れる社会をみると、「やはり日本は先進国」と言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)