中国は近年、サッカーワールドカップに出場できておらず、国際大会でもめぼしい成績を挙げられていない。それゆえネット上などでは、中国代表の弱さを嘆く声もよく聞かれる。中国のサッカーが停滞している原因として言われることの1つに「青少年の育成が成功していない」ことが挙げられるが、中国メディアの今日頭条は14日、日本の高校サッカーと中国の若者のサッカー環境について比較する記事を掲載した。日本の環境がうらやましくて仕方がないが、模倣することができないという。

 記事はまず、中国のサッカー選手育成のシステムについて紹介。小学校から専門の育成機関に所属する必要があり、中学に入ってからではもう入れてもらえないという。しかも途中で淘汰されれば草サッカーしかできず、プロになる道は完全に途絶えてしまうとしている。

 一方の日本では、「全国の高校のどこからでもプロになる可能性がある」と紹介。全国高等学校サッカー選手権大会という晴れの舞台があり、メディアも注目するほどで、能力さえあれば良い選手が埋もれてしまうことはまずないと伝えた。

 また、別の問題として中国ではサッカーで成功するためには、才能のほかに「お金がかかる」と指摘。監督にそれなりのお金を渡す必要があり、そうしないと試合に出場する機会も少なくなるそうだ。また、サッカーで才覚を現しても上へ進めば進むほどにお金がかかり、よほどの卓越した才能がない限り「お金が無くなった時がサッカーの夢が終わる時」だとしている。そのため、成功してプロになった選手は、どうしてもお金のためにサッカーをする傾向が強くなってしまうのだという。

 この点、日本のサッカー選手はお金のためというより「サッカーを愛している」と紹介。50歳を超えても現役のプロ生活を送っている三浦知良選手の例を挙げた。また、経済的な環境に関わらず、高校サッカーで頭角を現せばプロになれるという希望があり、実際に日本の多くのプロ選手が高校サッカーで見出されてプロになっていると伝えた。

 こうしてみると、サッカー環境は公平とは言い難く、約14億人の人口でも良いサッカー選手がなかなか誕生しないのも納得がいく。日本の青少年サッカー育成のシステムはうまく機能しているようであり、中国も模倣したいところだろうが、現状ではなかなか難しいようである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)