ごみの分別では遅れていた中国だが、とうとう2019年7月から上海で「上海市生活ごみ管理条例」が施行された。中国メディアの今日頭条は11日、「日本のごみ処理神話は崩壊したのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、「上海ではごみの分別が始まり悲鳴が上がっている」と紹介。とはいっても、リサイクルごみ、有害ごみ、生ごみ、乾いたごみの4種類に分別するだけだ。ほんの4種類でも、これまでごみを分別してこなかった人には面倒に感じるのだろう。すでに分別が始まっている北京では、ごみを仕分ける代行業者が盛況だと報じられている。

 では、ごみ分別で進んでいる日本はどうだろうか。記事は、中国では「日本から学べ」とよく言われているが、日本のごみは処理能力を超え「神話が崩された」という人もいると紹介。これは中国がプラスチックごみの輸入を禁じたことで、日本で行き場を失ったプラスチックごみの処理が問題となっていることを揶揄しているようだ。では、実際にはどうなのだろうか。

 記事は、日本のごみ処理施設を紹介し、中国の施設と比べている。まず、「処理能力」に関して、日本の「焼却施設は中国の施設よりもずっと高性能」と紹介。また、生ごみの比率も、日本が20%程度なのに対し、中国では36-52%と高いのも、処理能力に影響を与えていると指摘している。記事は、この数字の差は日中の食習慣の違いのためと説明しているが、中国では食事を余るほど準備するのがマナーとされていることと関係があるだろう。

 また、記事の中国人筆者は日本の森ヶ崎水再生センターと多摩川清掃工場を視察したようで、その施設の大きさと処理能力の大きさに圧倒されている。800度の熱で24時間焼却を続け、管理室でも24時間管理が行われていると紹介。それでいて、周辺には異臭もしないと感心している。そのうえ、風力発電、太陽エネルギーを利用し、同時にごみ焼却からも発電できる仕組みがあると伝えた。

 中国のごみ分別は大都市でようやく始まったばかりだが、最近の経済成長に伴いごみも増加しており、人口の多さも考えると中国のごみ問題は急務である。この点、ごみ処理施設も含めて、日本から学べることは多くあるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)