経済成長の弊害か、中国でも生活習慣病の低年齢化が見られるようになり、健康に対して危機感を持つ人が増えている。中国メディアの今日頭条は8日、日本には非常にたくさんの美食があるのに「太っている人が少ないのはなぜなのか」と問いかける記事を掲載した。

 記事は、中国人が日本食として真っ先に思い浮かべるのは寿司や刺身などのヘルシーな料理だが、多くのビジネスパーソンが毎日食べている昼食は決してこうした料理ではないと指摘。中国人旅行客が「記念のために食べる料理」を日常的に食べている訳がないとし、日本のビジネスパーソンの一般的な食事メニューを紹介した。

 定番なのは、豚かつ定食やラーメンセットのように「メインのおかずに、ご飯と汁物とサラダが付いた定食」か、「ラーメンと餃子や炒飯のセット」など、油分や炭水化物が多くて必ずも健康的とは言えない料理が多いと主張。また、仕事後に同僚と居酒屋でビールを飲むという習慣も、理想的な食生活とはかけ離れたものだと指摘。「日本人が痩せているのはヘルシーな日本食や健康的な食習慣が身に付いているから」というのは中国人の思い込みであると訴えた。

 では、なぜ日本人は中国人に比べて肥満が少ないのだろうか。これについて、日本人の体型についてBMI数値を男女年齢層別にした60年間の推移を示すグラフを基にして、「1980年以降、女性のBMIが全体的に降下しており、これは結婚して家庭に入った女性が自身の健康管理をしやすくなり、女性がダイエットを意識していること」が反映されていると分析。中国人と比べて日本人に肥満が少ないのは「食事や運動を通じた美意識が強いから」ではないかと考察し、日本人が痩せているのは個人的に努力をしているからであり、決して楽して達成できているものではないと主張した。

 中国では近年、生活習慣病の低年齢化のほか、子どもの肥満も大きな問題となっている。中華料理はもともと油を大量に使用するうえ、男性は多少なりとも「ふくよか」な方が豊かに見えて良いという概念が存在することも肥満につながる要因と言えるだろう。日本では中国人はスレンダーというイメージを持っている人は少なくないだろうが、中国人も「日本人はスレンダー」と考えているというのも興味深い点だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)