中国メディア・東方網は11日、以前サッカー日本代表監督を務め、現在はベトナムのU-19監督を務めるフィリップ・トルシエ氏が、日本のユースサッカーが強い理由について語ったと報じた。

 記事は、来年のU-19アジア選手権の予選で中国は韓国に1-4で惨敗して本大会の出場を逃し、ユース育成がうまくいっていないことが改めて露呈したと紹介。一方で、10日に行われた試合ではベトナムU-18が日本U-18と0-0で引き分ける善戦を見せたと伝えた。

 そのうえで、強豪日本を無失点に抑えて引き分けたベトナムのトルシエ監督が「なおも日本とは非常に大きな差がある」と評するとともに、日本の若手選手の強さについて「日本では、若い選手たちが毎週のように今日のような対抗戦をやっている。つまり、1年間にハイレベルな試合を50試合あまりも戦っているのだ。だからこそ、日本の若い選手たちは他国に比べて強く、速く、技術力も高いのだ」と解説したことを紹介している。

 記事は、トルシエ氏の話は日本とベトナムとのユース育成の差について言及したものだとしたうえで、中国サッカーにとっても啓発的な意味を持っていると指摘。中国の若い選手が伸び悩む理由の1つがまさにハイレベルな試合を戦う機会があまりにも少なすぎることだとした。

 そして、昨今中国サッカー協会がユースの国内リーグを創設したことを紹介する一方で、「選手の質が保障できない、中には他のスポーツ選手から借りてようやく数を合わせ参加するチームさえある状況では、いくら試合をやっても鍛錬の価値はない」とし、海外のハイレベルな国やクラブとの試合を含めた、「鍛錬の場」となるような機会作りを考えるべきだとの見方を示している。

 サッカーを取り巻く環境、社会におけるサッカー競技への理解、中国に合った育成制度の構築など、中国のユース育成に向けた課題は多岐にわたっていると言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)