中国メディア・東方網は9日、「デザイン大国」として知られる日本のデザイン業界専門家が中国のイベントで「良いデザイン」について論じたと報じた。

 記事は、四川省成都市で行われている第6回成都創意設計ウイークにて、日本デザイン振興会常務理事の加藤公敬氏がインタビューを受け、良いデザインについて語ったと紹介。デザインの良し悪しを判断する基準の1つとして加藤氏が「使うのに本当に適しているかどうか」を挙げたと伝えている。

 そして、高齢化社会が深刻化しつつある日本では高齢者が使いやすい、高齢者の役に立つようなデザインの製品が多く開発されていることを挙げ、加藤氏が「人びとの生活ニーズに狙いを定めたデザインが日本ではますます多くなっている。今のデザインがますます人に優しい方向へと発展していることの表れだ」との認識を示したことを紹介した。

 加藤氏はまた、「例えば成都でのデザインを語るには、成都で生活する人の視点から製品をデザインしなければならない」とし、現地の人びとのニーズを汲み取り、その生活の質を高めるようなデザインを考えることが、「良いデザイン」を生み出す上で必要なプロセスであるとの考えを示した。

 同時に「良いデザイン」には共鳴力も必要であるとし、「良いデザイン、アイデアが出されることで、みんなの思考を呼び冷まし、環境や人間関係といった一見デザインとは関係ない分野にまで影響を及ぼすというのが、良いデザインが持つ共鳴力なのだ」と語っている。

 中国ではしばしば、話題性を集めようとして奇抜なデザインを採用した製品を見かける。しかし、それが人びとに受け入れられるか否かを決定するのは、奇抜さそのものではなく、人びとが必要としているものかどうか、その存在が社会の各方面に何らかの影響を与えるかどうかという点なのだ。社会や産業の成熟に伴って、中国でも「良いデザイン」の製品がどんどん増えてくることだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)