2019年の日本はキャッシュレス元年とも言われ、キャッシュレス決済が徐々に普及しているが、中国では逆に現金で支払えない場所があるほどモバイル決済が普及している。日本は中国のようにモバイル決済が一般化するのだろうか。中国メディアの今日頭条は6日、日本がモバイル決済で中国に追いつくのは難しいとする記事を掲載し、その理由を分析している。

 記事によると理由の1つに、「高齢者が現金で払いたがる」ことがあるという。日本人ほど「現金をため込む」国民はいないほど現金が大好きで、特に日本の高齢者は変化を好まないため、電子マネーの普及では最も遅れた国になってしまったのだろうとしている。しかし、むしろ電子マネーの利用はここ最近高齢者の間で急増しており、「高齢者はキャッシュレスに抵抗がある」というのは固定概念かもしれない。

 また、現金が好きなのは「日本人の伝統」とも紹介している。日本では「現金払いは浪費防止」という考え方が根強く、小さな店舗ではキャッシュレスでの支払いに消極的で、経営のためには現金払いでなければならない事情もあると指摘した。

 さらには、犯罪率の低さやATMの多さなど、日本人を「現金好き」にさせる要素が多く、キャッシュレスにする必要性が感じられないことも指摘している。逆に言えば、中国には現金離れを加速させる要素が多かったともいえるかもしれない。

 キャッシュレスには利点もあるが、欠点もあるのは事実だ。中国ではモバイル決済が進んでいることを誇りにしているふしがあるが、どちらが優れているという問題ではないはずで、消費者が好みに応じて使い分けられる社会が一番よいのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)